おしゃれなデザインの美容室とは?おしゃれな美容室に共通する3つのポイントを解説
この記事では「おしゃれなデザインの美容室」について共通するポイントを解説しています。また、内装のデザインで気をつけるべきポイントについても解説しています。もし「美容室のデザイン案に頭を悩ませている」という場合にはご一読ください。
美容室のデザインを考える際、みなさんはどんなものを思い浮かべますか。おそらく多くの方は、よくあるモノトーンなデザインやシックな落ち着いた印象を与えるデザインを思い浮かべることと思います。しかし、こうしたデザインは模倣すればよいというものでもなく、ポイントを知って活用することが非常に大切です。そこで今回は「おしゃれな美容室に共通する3つのポイント」を解説していきます。
おしゃれな美容室に共通する3つのポイント
おしゃれな美容室の内装には、ある共通点が存在します。
その共通点とは
・コンセプトが明確になっている
・全体に統一感がある
・非日常感がある
以上3つです。順に解説していきます。
コンセプトが明確になっている
おしゃれな美容室に共通する3つのポイント1つ目は「コンセプトが明確になっている」です。まずデザインにおいて何より重要なのは「コンセプトが明確か」ということです。なぜなら、コンセプトが決まらないと「ターゲットへのアプローチ方法」が考えられないからです。
例えば、飲食店をする場合には大枠となる「料理のジャンル」と「ターゲット層」を決めます。なぜなら、何も考えず「思い付きで醤油を入れる」「酸味が好きだからお酢を入れる」といった料理をすれば、ジャンルも何もない劇物ができあがるからです。また、どんな味付けをターゲットが好むかでジャンルも変わるため、これらは一番初めに決められます。
これと同様に、デザインもジャンルやターゲットといった「コンセプト」を決めない限り、ごちゃごちゃした何とも言えないものができあがります。そのため「誰に向けてのデザインなのか」「ターゲットがどんなものを好むのか」といったコンセプトを決めてからデザインの思案を行ってください。
全体に統一感がある
おしゃれな美容室に共通する3つのポイント2つ目は「全体に統一感がある」です。内装デザインとは「空間自体をデザインすること」であるため「統一感」が必須です。例え部分ごとをとても精巧に作りこんでいたとしても、それぞれまったく違うジャンルのものであれば、バラバラな違和感の残る空間となります。
例えば、高級ディナーに行き扉を開けてすぐ、居酒屋のようなメニュー表が置いてあったら少しびっくりしますよね。たしかに「意図的にはずす部分」をおしゃれにつくっている空間もあります。
しかし、そうした空間は
・明度彩度といった色相のバランス
・マテリアルバランス
といった各部のバランスを計算した上で成り立っているものです。
よく「はずし目的で自分の好きなものを置きたい」という方はいますが「お客様にアピールしたいコンセプト」にそぐわなかったり、そもそもはずしかたを計算していなければ、ただの邪魔なものとなってしまいます。「自身の置きたいもの」と「空間に合うもの」は別である点をしっかり考えるよう気をつけましょう。
非日常感がある
おしゃれな美容室に共通する3つのポイント3つ目は「非日常感がある」です。おしゃれな美容室作りには「空間デザイン」の知識が必要です。
空間デザインにおいて、人間がおしゃれと認識する基準は
・他にはない新しい刺激があること
・感性に訴えてくるなにかがあること
以上2つであるとされています。
つまり「非日常的」と思えるような空間が必要とされているわけです。特に美容室は「自分を着飾りたい」と思うからこそ出向く場所です。そのため、お客様は「今までと違った変化や刺激」を求めているわけです。そんな人を「日常的な空間」で出迎えてしまったら、リピーターどころか客足が遠のきます。
しかし、こう言うと「アットホームなお店ってのがあるじゃん」と思う方もいることと思います。たしかに「アットホームな雰囲気」というのはコンセプトでよく見られます。お客様がくつろげるというのもとても良いことです。
しかし、それは「非日常ではあるものの過ごしやすい空間を提供する」というコンセプトであって「日常的な空間を作る」というコンセプトではありません。このことをはき違えた場合、それはただのダサいお店になるため注意してください。
また、こうしたコンセプトにおける「くつろげる空間」は
・光によって得られる視覚的な効果
・心理学に基づいた家具や小物のサイズ調整
などにより圧迫感を減らしたり、温かさを演出したりすることで作られています。
美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点3つ
美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点は
・素材の機能性を考慮すること
・動きやすさが考慮されていること
・お客様や美容師が絵になる空間になっていること
以上3つです。順に解説していきます。
素材の機能性を考慮すること
美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点1つ目は「素材の機能性を考慮すること 」です。
美容室では
・髪の毛が床に落ちる
・薬剤が垂れる
・水が跳ねる
など様々なものが床や壁に付着します。
そのため、必然的に「凹凸の少ない汚れが落ちやすい素材」を壁や床に使わなければなりません。また、シャンプールーム付近の床や壁は「防水」もしくは「撥水」といった加工である必要がでてきます。こうした扱う素材を考えず「ただおしゃれだから」「こんな色の店が多いから」といった理由で素材を選ぶと後々に響いてきます。
例えば
・「メンテナンス費が高くつく」
・「カラー剤の色が落ちず床や壁を張り替えなければならない」
・「シャンプールームの壁が腐る」
などです。
場合によってはとんでもない額の出費が出るため、甘く見ないよう注意してください。また、後々のトラブルを避けるためにも、素材のメリットデメリットを事前に確認することをおすすめします。
動きやすさが考慮されていること
美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点2つ目は「動きやすさが考慮されていること 」です。美容室では「待合からセット面の間」や「シャンプールームへの移動」など、お客様と従業員の移動が比較的多く見られます。
こうした動線はある程度決まっていますので、先を見据えて「通り道を広くする」「通り道に物を置かずに済むような工夫をする」といった対策を行いましょう。こうした対策を怠ると「おしゃれだけどもう来ないかな」などとなりかねませんので注意してください。
お客様や美容師が絵になる空間になっていること
美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点3つ目は「お客様や美容師が絵になる空間になっていること 」です。美容室に来るお客様の目的は「美しくなること」です。そのため、内装も重要ですがそれがお客様より目立つことは避けねばなりません。
また、美容室はサービス業であるため、スタッフを雰囲気良く魅せることも大事です。つまり「内装はあくまで人を引き立たせるものである」ということです。これを忘れてしまっては本末転倒なので注意してください。
まとめ
「おしゃれな美容室に共通する3つのポイント」「美容室の内装デザインを仕上げる際の注意点3つ 」についてはお分かりいただけたでしょうか。
もし「内装についてのデザイン案が決まらない」などとお悩みの方は「店舗内装工事見積比較.com」という専門サイトでの相談がおすすめですよ。